公開した電撃装置の製作方法、回路図
今までこの電撃装置の回路を公開していましたが、部品の使い方や配置が全く同じでない場合は基本性能、安全性、信頼性等に問題があるので公開をやめる事にしました。問い合わせいただいても、回路定数や部品については一切お答えできません。
オシロスコープが使えて電子回路の知識のある方ならこの回路図や製品の解説で作れると思います。電気柵についての解説はどこのページよりも詳しいはずです。
公開した元の回路図
今思えばよくこんな幼稚な回路を公開していたと思います。
興味のある方はもっと良い回路を考えて製作してください。この回路で製作するのはお勧めしません。実際に作られるのでしたらショックンPCの回路でお願いします。意欲と技術のある方なら作れるはずです。
製作販売していた物は、この回路から大きく変更されています。全く違う回路と高圧発生方式と言えると思います。性能、信頼性、作り易さ等が十分考慮されています。
機械的に動く部分は無いし、全ての制御はPICマイコンを使っています。プログラムは全てアセンブラーです。
高圧の低下を抑える為に、ショックンPCとショックンPKは、高圧出力に直列に抵抗は全く入っていません。この抵抗は発振方式だけに入っています。
電気柵用電撃装置製作の注意点
- 電気柵は高電圧を扱う為、設置場所の選定には十分注意してください。電気柵の設置者は、この管理を自己の責任で行なってください。もし事故が起きても、私は一切関知しません。
- トランスは出来るだけ絶縁の良い信頼性のあるメーカーの物を使用して下さい。また電圧を必要以上に上げないようにしてください。トランスが絶縁破壊して使えなくなる可能性があります。R5とR7とQ5のhfeとトランスの巻線の選定が高圧に関係します。
- R7、C3、C4は安定動作の為で、C5は2200PF、500V程度でラジオやテレビ等への 雑音防止楽天 です。ヒゲのようなパルスのピーク電圧が少し下がりトランスが絶縁破壊しにくくなります。
- 高圧発振トランジスターは耐圧400V程度以上の物を使って下さい。発振強度と発振周波数はベースの抵抗である程度調整出来ます。安定して発振し高圧が安定するようにR5を選定してください。
- Q5のトランジスターのVCEOはVCBOに比べて特に低いものがあります。トランジスターはなだれ降伏(アバランシェ領域)まで使う事が保証されていないので、クリッパー等の電圧制限回路が必要なことがありますので注意してください。
高電圧出力の抵抗は出力がショートした時の保護用と高電圧電流調整用です。これを削除しないで下さい。
地面に素足で立って高圧に直接さわると飛び上がる程の電撃があります。絶縁の良いゴム靴を履いているとあまり電撃は無いかも知れません。市販品程の電撃ではありませんがイノシシは靴を履いていませんので、これでもかなり効果があります。電気柵の効果は電圧の高さだけではありません。
発振方式の場合は高圧電源には適度な内部抵抗が必要です。高圧の内部抵抗が大き過ぎると電気柵に草が触れた場合効果が低下します。内部抵抗が小さいと危険です。