国際運転免許証の取得方法

旅行などで外国に行って自動車を運転するには、一般的に国際運転免許証が必要です。渡航前に日本で取得しておきましょう。国際運転免許証の記載内容や警察署などでの申請の方法や必要な申請書類やその注意事項などを解説しています。

国際運転免許証とは

国際運転免許証の画像 日本で国際運転免許というのは、英語ではInternational Driving Permitといい、日本で自動車の運転免許証を持つ人が、日本以外の国で 自動車楽天 の運転ができることを日本の警察が証明したものです。

もし、国際運転免許証を日本で取得しても、世界中のどの国ででも運転ができるのではなく、運転が許可された国は「ジュネーブ条約」を締結している国だけに限られています。

私は、2018年10月にアメリカに渡航するのに国際運転免許証が必要となり、この写真のようなものを岡山県公安委員会から取得しました。有効期限は発行日から1年間です。

国際運転免許証の記載内容

取得した免許証には、「国際自動車交通」と「国際運転免許証」の記載があり、発給地と発給年月日と免許番号などが書かれています。発行は都道府県の公安委員会です。

運転者に関する事項では、1 「姓」、2 「名」、3 「出生地」、4 「生年月日」、5 「住所」が英文で記載されています。

その他に、下記のように国際免許証で運転できる車両の記載があります。これは、日本語を含めて7ヶ国語で記載されています。

国際運転免許証で運転できる車両の記載(これは日本語です)

国際免許証で運転できる車両を示した画像

この写真が国際運転免許証で運転できる車両を記載したものです。A、B、C、D、Eの5つの項目に区分されています。これは、日本語で記載されていますが、他に英語やロシア語やアラビア語や中国語など6ヶ国語でも記載されていました。

Aは日本で言うと自動二輪車の免許内容と思われます。二輪の自動車と身体障害者用車両で400kgを超えない三輪の自動車が運転できるようです。

Bは日本の普通自動車と中型自動車の免許内容に相当すると思われます。9人乗りまでの3.5トン以下の重量の自動車が運転できるようです。

Cは日本では大型自動車の免許内容と思われます。貨物自動車で、3.5トンを超える自動車を運転できるようです。

Dは日本の大型二種の免許内容と思われます。10人乗り以上の乗用車の免許とほぼ同じです。

Eは牽引免許と同等内容と思われます。以上の事から小型特殊自動車や原付や大型特殊自動車に相当する国際免許は存在しません。

私はAとBの所に印鑑が押されていました。日本では大型自動二輪車と中型自動車の免許でした。

国際運転免許証の申請方法

国際運転免許は、自分の住民登録がある都道府県の「警察署の運転免許に関係する課」や「運転免許試験場」や「運転免許センター」などに申請します。私は警察署の派出所で申し込みができましたが、普通は警察署です。

「運転免許試験場」や「運転免許センター」では即日免許証が交付されるようですが、私は警察署で申請したので、受け取りまでに2週間以上の期間が掛かりました。渡航する場合は早めに申請するか、急ぐ場合は運転免許センターなどに申請してください。

国際免許申請に必要な書類

必要な書類は、自分の運転免許証と、パスポートか航空券など渡航を証明する書類ですが、普通は免許証とパスポートです。その他に、証明用写真1枚が必要です。

もし、古い国際運転免許証がある場合は、その国際運転免許証が必要です。以前に発行していて期限切れになっていても必要ですので注意してください。古い国際運転免許証は必要なくなったら警察に返納しておくのが確実です。

写真の撮影や大きさで注意すること

国際免許の取得に必要な証明用の写真は、縦5cm、横4cmの大きさで、普通の運転免許用の写真とは大きさが違っています。

写真を撮影する時、帽子などは付けずに、笑ったり怒ったり口を開けたりしていない、正面を向いた状態のものでなければなりません。また、胸から上の上半身だけを、無背景の状態で撮影してください。

顔に影が出来たり、背景に影が写っていてもいけません。写真は白黒でもカラーでもかまいませんが、最近はカラー写真の方が一般的でしょう。6ヶ月以内に撮影したものが必要です。

また、最近は証明写真を撮影してくれる自動販売機があちこちにありますので、写真の大きさを間違えないようにして撮影すれば簡単に写真を入手することができます。もちろん、DIYでカメラで撮影してプリンターで印刷してもかまいません。

参考 運転免許用の写真の撮影と印刷の方法

申請費用(手数料)

国際運転免許の取得に必要な申請手数料は2,350円です。申請時に納入します。

国際免許証受け取り時の注意事項

国際免許の受け取りには、引換証に日付や署名をしてから忘れずに警察に持参してください。また、受け取る時に、国際免許証に英文で署名が必要です。もし、ここで署名を間違えると再発行が必要になりますので、特に慎重に署名してください。