特別養護老人ホームの特徴と入所方法

特別養護老人ホームは一般的には老人の介護を無期限で行なう福祉施設で、利用料金が安価なのが特徴です。この為、入所希望者が多くてなかなか入所できないものです。特別養護老人ホームの特徴と入所申し込みのコツを考えてみました。

特別養護老人ホームとは

特別養護老人ホーム長楽園

この写真は井原市美星町にある「特別養護老人ホーム長楽園」で井原市と矢掛町が共同で運営している公的なものです。

特別養護老人ホーム(特養とも言う)は 老人福祉施設楽天 の一種で、基本的には無期限に入所できるものです。老人福祉施設には、この他に30日以下に限定して宿泊できるショートステイや昼間に送迎付きの通いでサービスを受けるデイサービスやケアハウスなどがあります。

特別養護老人ホームに入所できるのは、心身の病気や障害で自力で生活することが難しい場合や、家族が在宅で介護するのが難しい状態の場合などです。概ね、要介護度が3以上で一人暮らしや高齢者が優先して入所できるようです。

介護サービスとしては、食事、排泄、入浴、就寝などの日常生活の介護や病気などでの通院の付き添いサービスなど生活全般の介護を受けることができます。

特別養護老人ホームの運営は市町村が行なっている場合もありますが、最近は民間の参入も増えて来ています。

矢掛町周辺の特別養護老人ホーム

岡山県小田郡矢掛町の周辺にある特別養護老人ホームとしては、公的なものは井原市美星町にある「特別養護老人ホーム長楽園」と「特別養護老人ホーム星の郷」があります。

民間のものは矢掛町内の「特別養護老人ホーム矢掛荘」や総社市の「特別養護老人ホームセレーノ総社」や倉敷市真備町の「シルバーセンター後楽」や井原市の「特別養護老人ホームみずき」や「特別養護老人ホームきのこ荘」や「特別養護老人ホーム小田川荘」や浅口市の「オペラハウス鴨方特別養護老人ホーム」や「特別養護老人ホーム寿光園」などがあります。

特別養護老人ホームへの入所方法

特別養護老人ホームへの入所を希望する場合は、本人または代理で、個々の事業者に入所申込書を提出して申し込みます。住所地のある市町村の施設でなくても近隣の市町村の施設にも申し込むことができます。

入所希望者の要介護度や年齢や身体の状態や今受けている医療や介護の状態などが勘案されて、各要素を数値化して、入所順位が決定されます。先着順ではありませんが、条件が同じならば先着順と考えられます。

入所申し込みのコツ

入所予定者の要介護度が3程度になったら、近隣で入所を希望する特別養護老人ホームに直接出向いて申し込みをします。この時、施設内も見学しておくと良いでしょう。

外からは同じように見える特別養護老人ホームでも、施設によって待遇が大きく異ることがあります。入所者か入所者の家族などや近所の評判なども参考になることがあります。

入所申し込みは1ヶ所だけでなく、希望する老人ホームに何ヶ所か出しておくと良いでしょう。もし、入所予定者の要介護度の変化や身体の状態や家族の介護できる状態が悪化した時は、早めに変更の届けをするようにします。これをしないと、何年待っても入所できないことがあります。

私の父は要介護度が3になった時点で申し込みをしました。その後、要介護度が4になったので変更の届けをしました。その時点で高齢(97歳)だったので数ヶ月で入所できました。

これらのことが自分でできない時は、民生委員やヘルパーやケアマネージャーなどに相談すると良いでしょう。

入所したら入所しなかった老人ホームへの連絡をします

入所が決定したら入所しなかった老人ホームへ「どこそこの特別養護老人ホームへ入所しました」と連絡して、入所申し込みを取り下げておきましょう。元々、特別養護老人ホームは待機者が多くて管理が大変なので協力しましょう。

老人ホーム利用の負担額

特別養護老人ホームの費用は、要介護度や居室の種類に応じ決められる介護報酬の1割と食費や居住費です。低所得者に対しては所得によって、食費と居住費に3段階の減免措置があります。

一般的に、ショートステイなどに比べると、特別養護老人ホームの費用はずいぶん安くて済むのが普通です。私の父の場合はショートステイの場合の約半額でした。これが特別養護老人ホームの人気がある理由のひとつです。

特養へ入所できる期限

特別養護老人ホームへ入所できる期限は特に何も無ければ無期限、つまり死ぬまで入居できます。病気や障害が悪化して、老人ホームで介護できなくなった場合は、病院へ転院しなければなりません。

急性の病気や障害で入院する場合は、3ヶ月以内ならば退院後に特別養護老人ホームに戻れますが、それを超えると退所しなければなりません。

特養へ住所を移すかどうか

特別養護老人ホームへ入所したら、住所を移動させるかどうかで利用料金が変わることがあります。その辺りの事は老人ホームで詳しく聞いてください。一般的には住所を移転させた方が利用料金が安くなります。