サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)を活性化させる方法

「サーチュイン遺伝子」という遺伝子が発見されました。その遺伝子は、老化を遅らせ、寿命を延ばすことができます。誰でも持っている遺伝子ですが、それを活性化する方法があります。古くから言われている「腹八分」を実行すれば、寿命を100歳にするのも夢ではないそうです。NHK特集で放送していました。

サーチュイン遺伝子とは

西暦2000年にマサチューセッツ工科大学のレオナルド・ガレンテ博士がサーチュイン遺伝子(長寿遺伝子、Sirtuin gene、サーツー、Sir2)を発見しました。人間の場合は10番目の染色体にあるそうです。サーチュイン遺伝子は、生物が飢餓になった時に生き延びる為に獲得しました。しかし、飢餓状態にならない場合は、サーチュイン遺伝子は働きません。

サーチュイン遺伝子を活性化すると寿命が延びる

老人のイラスト

最近の研究で、細胞が老化して寿命が縮まる原因がわかってきました。それは、ミトコンドリアが出す活性酸素や免疫の暴走等です。

誰でも持っているサーチュイン遺伝子は普通は活性化していないので働いていません。しかし、このサーチュイン遺伝子が活性化すると、老化する原因を抑えてくれて、体の様々な器官が若いままに保たれて、寿命が延びると考えられています。

ウィスコンシン大学でのアカゲザルの実験では、エサを30%減らしてやると、サーチュイン遺伝子が働くことがわかりました。そして寿命が20〜30%延びることが確認されました。人間の場合、アメリカのカロリー制限協会の実験では、摂取カロリーの制限により、寿命が延びることが実証されています。

サーチュイン遺伝子を活性化させる方法

食事のカロリー制限をすること

前記のようにサーチュイン遺伝子を活性化させるには、常に「腹八分」の状態になるように、食事の量を減らして カロリー制限楽天 をすることです。聖路加国際病院の日野原重明医師は、食事は低カロリーが一番で、年をとれば腹八分目でいいそうです。日野原さんは腹八分よりも少ない腹七分にしているとのことです。

レスベラトロールを摂取すること

赤ぶどうの皮等に含まれているレスベラトロールというポリフェノールを摂っても効果があるとのことです。これは、食事のカロリー制限をする必要はないようです。カロリー制限をしなくてもよい為に、アメリカではレスベラトロール(resveratrol)のサプリメントの錠剤を摂る人が増えているそうです。

放送ではレスベラトロールのサプリメントの錠剤を摂っているからと、食べたい物を食べたい放題にしている人の例がありました。私は何かおかしいのではないかと思いました。無制限に食べるのは他でしっぺ返しが来るような気がします。そんなに食べたいものなのでしょうか。

高齢者の食事制限には注意が必要です

元々、高齢者は活動量が少ないので、摂取するカロリーが少ないものです。更に食事制限をすると、栄養失調になったり、栄養のバランスが崩れたりしますので注意が必要です。あまり食事量を制限すると、寿命を伸ばすどころか、逆効果になることがあります。

AGEとサーチュイン遺伝子の活性化との関係

AGEは皮膚の弾力性の低下やシワや、たるみの原因と考えられています。老化は、皮膚だけでなく内臓や骨にも現れます。骨にAGEがたまると、骨がもろくなって、折れやすくなってしまいます。関節の軟骨にAGEがたまると、腰痛やヒザ痛の原因になります。

京都のある病院では、食事をする順番によって、糖化ヘモグロビンA1c (HbA1c)の値が改善されたり、体重が減ったりしたそうです。先に野菜を食べるだけで効果があるそうです。

野菜を先に食べると、血糖値の上昇が抑えられます。パンやごはん(炭水化物)を先に食べると、血糖値が一気に上がりやすいのです。結局、食物繊維を先に食べることで、腸での糖吸収を、ゆるやかにすることができます。

いつも先に野菜を食べるようにしていると、野菜を摂る習慣が身につきます。段々、炭水化物が控えめになります。そうすると、糖化予防になり、ダイエットにもなります。そして、摂取カロリーの制限にもなります。サーチュイン遺伝子の活性化にも効果があると考えられます。

今後の展望

サーチュイン遺伝子を活性化させるレスベラトロールを使った「長寿薬」の研究が進んでいます。人類の長年の願いだった、長寿を獲得するのも、そう遠い将来ではないかも知れません。皆が長寿になると、高齢者の人口が増え過ぎて、新たな社会問題にもなりそうです。