ピロリ菌とLG21ヨーグルトについて

胃の中は強い胃酸のため無菌状態と考えられていました。ヘリコバクターピロリ菌は酸性の胃の中でも住むことができるのです。ピロリ菌は胃潰瘍や十二指腸潰瘍や胃がんの原因になっています。ピロリ菌に効果があるというLG21ヨーグルトについての私の体験も書いています。



胃がんの原因のひとつは、やはりピロリ菌だった

北海道大学の遺伝子病制御研究所の畠山昌則教授らの研究で、ピロリ菌が胃がんを引き起こすことに関与しているたんぱく質を見つけたらしい。ピロリ菌と胃がんの関係を証明したもので、胃がんなどの予防や治療につながると期待されています。

ピロリ菌によって、胃粘膜を形成する上皮細胞がはがれ落ちて、それが進行すると胃炎や胃かいようを起こします。さらに進むと上皮細胞が異常に増殖して胃がんとなる原因になることがわかったらしい。

私のピロリ除菌体験とLG21ヨーグルトについて

LG21ヨーグルトの写真

私の十二指腸潰瘍の完治体験とそれに関連した情報をお伝えしたいと思います。自分だけ直ったのでは申し訳ない、この恩恵を多くの人にも差し上げたいと思ったからです。この写真はピロリ菌の減少に効果があるという、明治乳業から市販されているLG21ヨーグルトです。

私は25歳頃から約25年間、十二指腸潰瘍に悩まされてきました。1999年2月に十二指腸潰瘍の原因になっていた胃の中のヘリコバクターピロリ菌を薬で除去し、十二指腸潰瘍が完治しました。

ヘリコバクターピロリ菌は、胃腸の不調や口臭の原因になっている事が多いようです。胃ガン(胃がん)の原因とも言われています。しかし、ピロリ菌を除去したいと思っても、従来は胃カメラを飲む必要があり除去にふみきれなかった方も多いと思います。(現在では胃カメラを使う必要はないとのことです。)

ヨーグルトメーカーでヨーグルトを培養中

私はピロリ菌を除去したので、特には必要ないのですが、再感染の予防の為にLG21ヨーグルトを食べています。私の除菌後に、ピロリ菌を直接殺すLG21という乳酸菌から作ったヨーグルトが明治乳業から発売されています。多くの人に試してもらいました。

すばらしい効果があるようで、私の家族も口臭が消え、舌がきれいになり、胃腸の調子も大変良いようです。

我が家では買ったLG21ヨーグルト(120g)を種菌とし、1リットルのパック牛乳を原料に、この写真のような ヨーグルトメーカー楽天 でヨーグルトを作っています。空腹時に約100gを1日に約2回食べています。

このヨーグルトを食べていれば、薬で除菌しなくても、同じような効果があるようです。ぜひ試してみて下さい。

ただし、このヨーグルトで完全に除菌できる訳ではありません。約1/10?1/100に菌が減ると考えた方がよいと思います。人によっては除菌されるようですが。

十二指腸潰瘍に関する私の投書

次は、2000年3月4日の読売新聞の西日本版の気流蘭に載った私の投稿です。ピロリ菌を除菌したのはこの約1年前です。

十二指腸潰瘍見事に直った 

胃のイラスト

約25年間も悩まされていた十二指腸潰瘍が完治した。原因になっていたヘリコバクターピロリ菌を、3種類の内服薬で除菌するという先端医療を、受けられたお蔭だ。

薬を飲んでも完全に取れなかった、腹のあたりの不快感がなくなって、さわやかだ。口臭や舌のコケも減り、行動も積極的になったような気がする。ピロリ菌が体に様々な悪影響を及ぼしていたことを、改めて実感している。

しかし、この世にはまだ根本的な治療法が確立されていない病気が多い。これらの病が早期に克服され、だれもが健康で暮らせる日が来ることを祈る。

私の受けた治療の概要(除菌)

1999年1月に、まず胃カメラで潰瘍部の組織を取って2週間培養しました。ピロリ菌が居ることを確かめてから3種類の抗生物質等の投薬を2週間しました。

更にその2週間後、再度胃カメラを飲み、胃カメラで潰瘍部の組織を取って、同様にして除菌出来たかどうかを確認しました。とても手間が掛かりました。現在では、このような治療には胃カメラを飲む必要はありません。

私の病歴

大学卒業と同時に、松下電器に就職し、大阪でテレビの設計をしておりました。仕事がきつく、毎日のように残業で帰宅はたいてい夜10時でした。

25才頃から空腹時にみぞおちが痛みだし、医師によると十二指腸潰瘍とのことでした。薬を飲めば直るのですが、半年ほどで薬をやめると約3ヶ月で再発しました。それ以来1999年2月までこの繰返しでした。

医師に聞くと、薬を一生飲むか、仕事を変えるかしなければ治らないとのことでした。私は一生薬を飲むのはたまらないと思い、10年勤めた会社を辞めて仕事を変えることにしました。

この頃、会社の上司に「ストレスの発散が下手」とか、「通勤のバイクでの寒さのストレスに問題がある」とかさんざん言われました。十二指腸潰瘍の原因がピロリ菌だと判った今思うと、これらのストレスが私の病気の原因ではなかったことがわかります。

その後の仕事は小さい電器店で自営業です。趣味と実益を兼ねたような仕事で、自分の体調に合わせてやっているので、あまり薬を飲む必要がなくなりましたが、完全には良くなりませんでした。

1999年1月テレビや本にピロリ菌のことが出ていたので、掛かりつけの医師に相談して、除菌出来る病院を紹介頂いて除菌しました。

それからは、大変快調で今までの痛みがうそのようです。何でもおいしく食べられるようになり、わさびでも、唐辛子でも、すっぱい物でも、何でも大丈夫です。

腹がすいたときの不快感が全くなく、むしろ腹をすかした方が気持ち良い程です。口臭もなくなりました。逆に他人の口臭がとても気になるようになりました。

他に除菌して感じることは、舌がきれいになった事、鼻がよく通るようになった事、風邪をひかなくなった事、肌がきれいになった事等です。何といっても、毎日が気持ち良く楽しく暮らせる事が、一番大きな効果でしょう。

ピロリ菌に対する抗体を持った食品の販売他

2009年1月23日のNHKの放送によると、ピロリ菌に対する抗体を持った食品などが販売されているらしい。

その食品の特徴は、ニワトリにピロリ菌の抗体を持たせ、そのニワトリが産んだ卵黄から作ったヨーグルトを3ヶ月食べるとピロリ菌を減らす効果があるとのことです。

また、ピロリ菌の除菌の保険の適用は、従来、胃潰瘍と十二指腸潰瘍の症状がある人に限られていたのですが、胃炎などでも保険で除菌の対象になっているようです。大変喜ばしいことです。

ピロリ菌検査キット(デメカル)が発売されています

ピロリ菌検査キット( デメカル楽天 )は、ピロリ菌による胃がんのリスクをチェックするものです。まず、ピロリ菌検査キットを購入します。6,930円程度で売っています。

次に、自分で採血(約0.05cc)を実施し、その場で即時血漿分離を行います。採血後の検体は、専用封筒を使って郵便で送ります。

結果報告は検体郵送後4日(営業日)前後で、メールによる速報があります。一週間前後で結果シートが送られてきます。

ABC検診(胃がん検診)とは

2015年頃から自治体が行なう健康診断の集団検診では、胃がん検診として胃のレントゲン撮影の他に、ABC検診を実施しています。

これは血液を採取して検査するだけで、ヘリコバクター・ピロリ菌抗体検査とペプシノゲン検査の両方を行ない、ピロリ菌感染の有無と萎縮性胃炎の程度を調べるものです。

これにより、胃がんになり易い状態かどうかを調べて胃がんなどの早期治療に役立てるものです。