歯周病と認知症の関係(歯周病と生活習慣病の関係)

65歳以上の高齢者で、自分の歯がほとんどなくて、入れ歯も使っていない人は、歯が20本以上ある人に比べて認知症になる確率が1.9倍になるという調査結果を、厚生労働省の研究班がまとめたとの報道がありました。

歯が無い人は認知症になる確率が高くなります

この調査は厚生労働省の研究班が、愛知県に住む65歳以上の高齢者およそ4500人を対象に、4年間にわたって追跡調査したものです。

その結果は、認知症になるリスクが、自分の歯が20本以上ある人に比べて、歯がほとんど無くて、入れ歯も使っていない人では1.9倍になったそうです。

歯がほとんど無くて、入れ歯を使っている人では1.2倍に高まっていたということです。また、硬い物を噛めない人は、どんなものでも噛める人に比べて1.5倍高かったそうです。

歯が無い高齢者で認知症のリスクが高くなるのは、歯周病が認知症の一因となる脳梗塞に関係している場合や、噛む力の低下で脳への刺激が失われるためと考えられています。

歯周病と生活習慣病の関係

また、歯周病と心臓発作や脳梗塞、糖尿病、早産等とが関係あることがわかってきました。これは前記のように、歯周病等によって歯が失われることで、認知症のリスクが高まると考えることもできます。

75歳以上の人に残っている平均の歯の本数は9本と言われています。歯で物を噛む機能だけではなくて、歯根膜から神経を通して脳へ刺激が伝わります。この食べ物をかみ砕く時の刺激で、脳が活性化され、血流量が増加すると考えられます。

75歳以上の人に残っている歯数は平均約9本ですが、アルツハイマー型認知症患者の人は残っている歯数が平均して約3本だったそうです。

歯周病を予防することは 生活習慣病楽天 や全身疾患の予防にもなります。毎年1〜2度、歯の健康診断も受けたいものです。

歯周病とは

歯周病は、口腔内の歯周病原性の細菌によって引き起こされる感染症です。普通は口腔内に様々な細菌がバランスよく存在しています。体力が低下したり、免疫力が落ちたりすると、口腔内の細菌のバランスが崩れて悪い細菌が増えたりします。

歯周病原性の細菌は、体の免疫力が弱くなると、組織内に深く入ってきて炎症を起こし、組織を破壊して歯周病を発症、悪化させます。そして全身へ細菌が回って、心臓や脳へ影響したり、糖尿病等になったりします。

歯周病の予防方法

歯周病の予防には、口腔内を清潔にすることです。歯磨きを念入りにして歯垢を取ってやります。また、歯並びや噛み合わせ等を歯科医で治してもらいましょう。

比較的軽い歯肉炎の段階なら、早めに手当をすれば歯を失うようなことにはならないで済みます。また、喫煙やストレスも歯周病のリスクとなりますので気をつけたいものです。

8020運動

8020運動とは、80歳になっても自分の歯を20本以上残そうという運動です。平均寿命が約80歳になる日本では、死ぬまで自分の歯で物を食べることが非常に重要なことです。もし、歯が無くなると、味覚も違ったものになり、美味しくないだけでなく、認知症のリスクが増します。歯を失う原因となる歯周病予防に努めることがとても重要です。