太極拳の特徴と健康効果

元々、太極拳は武術として伝えられていますが健康の為にする人が増えてきました。普段あまり使わないインナーマッスルや足腰などの筋力を鍛えて、お年寄りの転倒防止やストレッチ効果や心や脳をリラックスさせる効果が高くて健康促進につながります。



太極拳とは

太極拳の練習(初心者講習)

この写真は、私が太極拳を始めてから約半年経った頃に 初心者楽天 講習を受けた時のものです。まだまだ、人の真似をする段階でこれを抜け出すことはできません。

太極拳は東洋哲学の太極思想を取り入れた武術ですが、日本では健康に良いとの事で、格闘技や護身術としてではなく健康法として習っている人が多いようです。

北京や上海への中国旅行の時、市民が朝の公園などに集まって太極拳の練習をしているのをよく見ました。北京の天壇公園では、昼間でも多くの人が太極拳の練習をしているのを見ました。宿泊したホテルでも毎朝のように太極拳の指導をしていました。

太極拳の特徴

元々太極拳は、武術や戦闘術として伝えられて来ましたが、演舞の要素もあります。しかし、現在の太極拳は健康法として練習されている場合が多いようです。力があまり要らずゆっくりとした動作が多いので、高齢者にも人気があります。

実際に太極拳を習っている人は、私よりも年齢の高い70歳前後の人が多いようです。中には、80歳以上の人もいらっしゃいます。

太極拳の特徴は力を抜いて、ゆっくりと動くことです。これは速く動くことよりも難しくて、普段使わない筋肉も使います。また、ゆっくりと動いて呼吸もゆっくりとすることで、脳と身体の両方をリラックスさせる効果があります。

太極拳の健康効果

太極拳の健康効果としては、普段あまり使わないインナーマッスルや足腰などの筋力を増強して、お年寄りに多い転倒を防止する効果があります。事実、太極拳をしているお年寄りは元気です。

太極拳をすると、太ももの大腿四頭筋とすねの前脛骨筋という筋肉をよく使います。これらの筋肉は、つまずきそうになった時に足を踏ん張るときに使う筋肉です。

太極拳の運動をするには、脳を無意識に働かせる為、大脳皮質の血行を促し脳が活性化されます。脳を使うことで健康が増進されて、お年寄りが要介護になるのを予防することができます。

太極拳の練習により、うまくできるようになると達成感が出てきて、脳波がα波になり、脳内麻薬(エンドルフィン)が分泌されて精神や情緒が安定します。私も、24式太極拳や扇や剣を使った太極拳が次第にできるようになってくると、太極拳をするのが楽しくなってきました。

太極拳の練習には、準備体操での全身の柔軟体操も含めて、身体を上下や前後や左右に大きくゆっくりと動かします。これらの運動は普段あまりすることがないので、身体を柔軟にするには非常に効果的です。

太極拳の運動をすることによって、心肺機能が向上して全身の血液循環が良くなり、自己防衛免疫機能が活性化されて、病気にかかりにくい身体になります。元々、私は風邪を引きにくかったのですが、特に最近は風邪を全く引いていないのに気が付きました。

肩こりや腰痛など全身に効果あり

前述したように、太極拳のゆったり、ゆっくりとした動作は、体の各部のストレッチ効果や心や脳をリラックスさせる効果もあり、全身の血行促進にもなります。そうなることで、肩こりや腰痛や冷え性などの治りにくい病気の解消につながります。そして徐々に筋肉が増し更に血流が良くなることで基礎代謝が増しダイエットにもなります。

私は元々肩こりや腰痛はありませんが、週に一回の太極拳の後の心地良い疲労感が健康に良いように感じました。