加齢黄斑変性の予防方法

加齢黄斑変性は加齢などで突然視力が低下して最悪は失明になる可能性のある目の病気です。その原因は紫外線などで網膜の中心にドルーゼンができて黄斑がふくらんでくることです。加齢黄斑変性の予防には黄斑色素を増やすことです。黄斑色素は緑黄色野菜に含まれるカロテノイドの摂取が有効です。



加齢黄斑変性について高齢者には大変興味ある番組をNHKのためしてガッテンで放送していました。それを整理し私なりに解釈し独自のコメントを加えています。

加齢黄斑変性とは

視力検査の画像

加齢黄斑変性は網膜の黄斑がふくらんで中心の視力が低下したり、物がゆがんで見えたりする病気です。放っておくと短期間で失明する危険があります。

最近は患者数が増加傾向で、1,200万人以上の人が加齢黄斑変性の予備軍だと言われています。しかし、加齢黄斑変性は見つけにくい病気で短期間に黄斑がふくらむことがあり、急に病気が進行していると言われることがあります。

心配な方は眼科で眼底検査を受けてください。加齢黄斑変性の前兆のドルーゼン(老廃物)と呼ばれる白い斑点の有無を調べる人間ドッグを受けても良いでしょう。普通の人間ドックでは調べてもらえません。

加齢黄斑変性の原因はドルーゼンだった

網膜の黄斑は本来へこんでいる部分がもり上がって膨らむことで起こります。この黄斑の膨らむ原因物質がドルーゼンと言われる老廃物です。

若い時には代謝が活発でドルーゼンができても運びだされますが、加齢でドルーゼンが黄斑周辺に溜まり炎症が起こります。それを修復する毛細血管ができるのですが、これが弱く出血し易いので失明に至るのです。また、元々黄斑周辺は毛細血管が無いので、毛細血管ができるだけで視力が悪くなります。

加齢黄斑変性の予防方法(ドルーゼンを作らせない)

ドルーゼンができる原因のひとつは、紫外線などが目に入って活性酸素で視細胞が傷つけられる事です。傷ついた細胞の一部が老廃物となりドルーゼンが作られるのです。

加齢黄斑変性を予防するには、目の中の黄斑色素を増やすのが重要です。つまり、目の中にサングラスをするようなものです。黄斑色素は、緑黄色野菜に含まれているカロテノイドという栄養素で作られます。この為、緑黄色野菜を多く摂取するのが予防には効果的です。

加齢黄斑変性予防の緑黄色野菜と摂取量の目安

加齢黄斑変性を予防する為に 緑黄色野菜楽天 を1日に摂る目安は、ほうれん草や小松菜なら1/3束、チンゲンサイなら1/2束、ブロッコリーなら1株です。

これらの野菜を少量の油と一緒に炒めると、カロテノイドの一種のルテインの吸収率が良くなるので更に効果的です。

また、ビタミンCやビタミンAやビタミンEなども緑黄色野菜には多いので、日常的に緑黄色野菜を多く摂る習慣にすることが加齢黄斑変性の予防に限らず、高齢者の生活習慣病などの予防には大切なことです。

高齢になったら肉中心の食事から魚や野菜中心の食事に変えましょう。我が家では野菜ばかりの食事が多いです。

加齢黄斑変性の治療法

加齢黄斑変性の治療は、目の玉に注射を打つ治療が行われています。最近は先進の治療法があるので、黄斑の変形をほぼ治療できるまでになっています。

これらの治療は、視界の歪みや視力も改善されるようです。目の玉には特に細い注射針が使われるし麻酔薬も使うので痛みはほとんど無いとの事です。

黄斑はなぜへこんでいるのか

黄斑はなぜへこんで(凹んで)いるのでしょうか。網膜の中心の黄斑には視力が大変敏感な部分があります。また、周囲の網膜より少し凹んで薄くなっています。

ここには視野の妨げになる血管さえも存在せず、網膜に鮮明な映像を映す為に薄くて特殊な構造になっているのです。この為、もし黄斑の機能が損なわれると、他の部分の網膜が正常でも、視力が極端に低下するのです。