前立腺ガン(症状、原因、診断、治療)

前立腺がんは加齢によって発生する確率が高くなっています。60歳以上の男性のガンでは一番多いガンです。PSA検査で発見される確率が高く、40歳以上の男性はPSA検査を受けることがとても重要です。

前立腺ガン(ぜんりつせんがん)とは

前立腺に発生する癌(がん)のひとつです。前立腺ガンは様々な組織型の 悪性腫瘍楽天 があります。その主なものは腺癌です。

日本ではガン死亡者の約3.5%を前立腺ガンが占めていて近年は急増傾向です。ただし、ガンの中では比較的治癒率が高い方です。50歳以上の人に発症する確率が高くなっています。

前立腺ガンは欧米人に発生率の高いガンで、男性死亡者のトップを占めています。食生活の欧米化によって日本でも罹患率は急増してきています。

前立腺とは

前立腺は男性だけが持っている臓器で、膀胱のすぐ下にあり、尿道を取り囲むように位置しています。形も大きさもクルミによく似ています。

前立腺の機能は、精液の一部の前立腺液を作り、精子の運動機能を助ける働きをしています。

前立腺ガンの症状

初期には自覚症状がほとんどないことが多いようです。血液検査のPSAの値が高い場合に、前立腺ガンが疑われます。進行すると排尿困難になることが多く、リンパ節や骨に転移することもあります。

前立腺ガンの原因

同一人種が、住んでいる地域の差で罹患率が違うことから、食事が原因のひとつと考えられています。高脂肪の食事は前立腺ガンのリスクとなります。乳製品の摂り過ぎは前立腺ガンのリスクを高めるといわれています。

遺伝も原因のひとつと考えられています。血縁者に前立腺ガンがある場合は、将来前立腺ガンになる可能性が高くなります。

PSA検査の値が高くなる前立腺肥大症は前立腺ガンのリスクにはなりません。

前立腺ガンの検査と診断

PSA検査(血液検査のひとつ)と、問診、直腸診、エコー検査等を行なって前立腺ガンの診断を行ないます。一般にはPSAが 4.0 ng/ml以上なら前立腺ガンの確率は高くなります。一般的にPSAが4 ng/ml〜10 ng/mlでは前立腺ガンの見つかる確率は約30%で、10〜20 ng/mlでは約50%といわれています。

前立腺ガンの治療

前立腺ガンの治療には、男性ホルモンの作用を減らすホルモン療法があります。その他に、外科手術による除去や放射線療法、化学療法等があります。

このガンは「前立腺肥大症」という病気と症状がよく似ているため、早期発見が難しいといわれていました。しかし、最近はPSA検査の普及で、早期に発見される例が多くなってきました。

前立腺を全摘後に鼠径ヘルニアを発症することがあります

前立腺癌の治療で前立腺の全摘出を行った場合は、術後しばらくしてから、鼠径(そけい)ヘルニアを発症します。開腹手術や腹腔鏡で前立腺全摘を行った場合は、術後に鼠径ヘルニア(脱腸)を発症する確率は約15〜30%です。手術後約2〜3年以内に発症する場合が多いようです。

私の知人も同様に腹腔鏡で前立腺全摘を行った後に、鼠径ヘルニアを発症しました。