突発性難聴体験2(高気圧酸素治療)

私の突発性難聴の治療体験です。高気圧酸素治療の効果と感想などの体験談を書いています。突発性難聴の治療で2気圧の高気圧100%酸素カプセルの中に約1時間入る事により、耳の中や聴神経に供給する血液の酸素濃度を高めて治療をするものです。

私の突発性難聴の発症と初期治療

左耳の画像

突発性難聴とは、ある日突然、片方の耳が詰まったような感じになり、耳の聞こえが悪くなる感音難聴の病気です。めまいを伴うこともあります。治療は早く始める程効果があり、耳の調子がおかしいと感じたら緊急に医療機関に掛かってください。

私は2016年11月20頃に風邪を引きました。症状は軽く、熱は無く、咳や鼻水もほとんど出ませんでしたが、声の高音部分の発音がうまくできない感じでした。12月1日頃、左耳が詰まったような感じになりました。

その後は、左耳で 耳鳴り楽天 がしたり、軽いめまいがしたりしていました。なかなか良くならないのが気にはなりましたが、重大な病気だとは認識していませんでした。

12月12日の松田クリニック(松田 常男医師)での最初の治療は内服薬によるものでした。炎症やアレルギーを抑えるステロイド剤のリンデロン錠0.5mgを朝食後4錠、昼食後2錠が3日間分処方されました。

この他に、末梢神経に働く、メコバラミン錠300μg「JG」と、血液の流れを改善する、トコフェロールニコチン酸エステルカプセル200mgと、ビタミンCのシナール配合錠の3種類の内服薬が朝昼夕食後に1錠ずつ14日分が処方されました。

矢掛病院耳鼻咽喉科(菅谷 明子医師)での12月21日の状態は、左耳の聴力は中音域で約10dBの回復がありましたが、高音域は約70dBで何も変わっていませんでした。

その後、倉敷中央病院の耳鼻咽喉科で、副腎皮質ホルモン(ステロイド剤)の鼓膜内への注入治療を4回約1ヶ月間受けました。その後の聴力検査結果を見ると、左耳の低音域は約20dB、中音域は約40dBで高音域は約60~70dBでした。これなら、ステロイド剤の鼓膜内への注射では、ちっとも良くなっていないと思いました。

児島中央病院での高気圧酸素治療

高気圧酸素治療カプセルの画像

倉敷中央病院の白 康晴医師からの紹介で、2017年1月19日に、児島中央病院の耳鼻咽喉科を受診しました。岡山県内には岡山大学付属病院とここにだけ、この写真のような高気圧酸素治療(Hyperbaric Oxygen)HBOの設備があるのです。

このような透明なカプセルの中に2気圧の高圧100%酸素が満たされていて、全身を入れて約1時間半高圧酸素を吸入します。

約15分で徐々に気圧を上げていき、2気圧に達したら、約1時間そのままにしてテレビでも見ています。その後、約15分で元の1気圧に戻します。

昇圧する時と、減圧する時には耳抜きと呼ばれる内耳と外耳の圧力の均一化が何回も必要です。これは、15分間に約30回以上必要でした。唾を飲み込むような動作をしますが、慣れてくると、アゴや口を動かしただけでできるようになります。これができないと、高圧酸素治療はできません。

この治療費は、保険適用の3割負担で、3,850円/回でした。治療期間は、緊急性のないものとなり最長で1週間の7回でした。

児島中央病院の耳鼻咽喉科の受診と突発性難聴の治療

岡山県倉敷市の児島中央病院の画像

私の自宅からこの写真の児島中央病院までは最短で約40キロメートルの距離があり、ほぼ毎日、約1週間、車を運転して治療に通いました。

高圧酸素治療は体感的にはとても効果があるように思えました。つまり、高圧酸素カプセルの中に入っていると、耳鳴りは解消されているし、テレビの音などから耳の聞こえも普通のように思えました。

治療後の スマートフォン楽天 アプリでの聴力検査結果は、高音域で10dB程度の改善があるようでした。しかし、翌日には元に戻っている感じでした。一時的にでも良い状態を作ることで治療が進むのではないかと思われました。

耳鳴りの程度も少し改善したように思います。耳鳴りはサーという音とシーという音とチーという音が混ざったものです。全体の音の量と音質の組み合わせが変化したように思います。

高圧酸素治療の結果とその後

私の突発性難聴の高圧酸素治療の1週間後の結果は、高音域での聴力の改善が約5~10dB程度であり、実感と比べてあまり良いものではありませんでした。

その後、保険適用外の治療を希望すれば高圧酸素治療は継続してできるようでしたが、この結果からこれ以上の効果がないと判断して更なる治療は断念しました。つまり、現状で諦めるしかないということです。

鼓膜検査(ティンパノメトリー)の良化

ティンパノメトリーと呼ばれている耳の検査は鼓膜の動き易さを測定するものです。外耳道を完全に塞ぐように測定器の先端を耳に挿入して、密閉された部分の気圧を変化させながら鼓膜の動きを測定します。

この検査で、中耳内部の液体の存在や中耳炎の程度や鼓膜の破れなどの異常や耳管の障害の状態などがわかります。

ティンパノメトリーの結果のグラフでは、正常な場合、左右対称の富士山のような波形となります。私の場合、高圧酸素治療をする前には、左右の耳で波形のピーク位置がずれていましたが、高圧酸素治療後は左右の耳でほぼ一致していて正常な状態でした。これにより、左耳の閉塞感が緩和したと感じたのかも知れません。

高圧酸素治療の後のサウナや温泉治療(湯治)

高圧酸素治療の後でサウナや温泉に入ると、耳鳴りの状態が軽くなるような気がしています。私は治療後には毎日のように温泉通いをしました。そして、サウナと水風呂の交互浴を何回もしました。時には数時間も温泉に入ったり出たりを繰り返していたこともあります。

温泉に数時間入ってから、耳鳴りが夜まで軽減したことがあります。これを何回も繰り返していると治るような気がしてきました。

投薬治療との併用

高圧酸素治療は投薬治療と併用することで治療効果を上げることができると東川 康彦医師は言っていました。つまり、ステロイド剤のリンデロン錠0.5mgを8錠/日を4日間処方して、1週間で徐々に減らしていきました。

その他には以前から服用していた、耳鳴りなどを改善するアデホスコーワ顆粒10%3gと、ビタミンB12剤のメチコバール錠0.5mgを毎食後毎日服用しました。

高圧酸素治療後の投薬治療

高圧酸素治療後は、耳鳴りなどを改善するトリノシン顆粒10%3gと、ビタミンB12剤のメコバラミン錠0.5mgを毎食後服用しました。これは最初の治療から約3ヶ月以上の間継続しました。

突発性難聴の原因が不明なことや治療方法が確立されていない現状では、病院での治療中には治らずに、治療後に自然に治ることも多いようです。でも、病院での治療後の投薬は効果が無いと言う医師もあります。

しかし、薬を飲み続けることで治る可能性が高まることもあるとの考え方から、投薬治療は続けるべきだと言う医師もあります。私もそう思います。

私の知り合いの方も、よくわからないけれども、耳鼻咽喉科に通って吸入などをしていたら、約半年後に突発性難聴が自然に治ったとのことでした。

健康に良い事は併用して行なうこと

病気を積極的に治したいのであれば、不健康な状態から脱するのは当然です。早寝、早起きと十分で深い睡眠をとる事です。また、栄養バランスのとれた適度な量の食事とビタミン類の摂取です。特に、ビタミンB類、ビタミンCは不足しないようにします。

血流を良くして血栓を防止するのなら、納豆を毎日食べることが重要です。ニンニクやキムチなどを食べることも良いと思います。治るかどうか不確実な突発性難聴の治療は、今後も長く続くので、毎日を健康に楽しく暮らすことが最も重要な事です。

睡眠時無呼吸症候群の症状と突発性難聴の関係

医療機関での治療が終わった後、妻に聞くと、私には睡眠時無呼吸症があるように言っていました。これがあると、治療をしても、夜には身体に酸素が少ない状態が続き、治療の効果が少ないのではないかと思えました。

事実、夜中にトイレに起きた時、時々、耳鳴りがとてもひどい時がありました。また、夜と朝での聴力検査の結果を見ると、夜寝る前には良く朝には悪い傾向が見られました。

この事から、寝る時には、上を向いて寝ないで、できるだけ横を向いて寝るか、抱き枕などを使って寝た方が睡眠時無呼吸症には良いかも知れません。これを実践したところ、私の突発性難聴は次第に回復傾向にあるようです。

私の知り合いの方で突発性難聴になった人を何人か観察すると、小太りの男性の方が多いようでした。睡眠時無呼吸症になりやすい体型の人が多いような気がしました。想像ですが、睡眠時無呼吸症の人は突発性難聴になる可能性が高いのではないかと思います。

高圧酸素治療前後の治療

私の突発性難聴の体験は、この記事以前の発症からの状態を記録した突発性難聴治療体験1と、病院での治療後の自主的な治療を記録した突発性難聴治療体験3があります。