松葉杖の使い方(長さの調節、握る位置、持ち方、支え方)

私は高い所からの転落事故で骨盤骨折になり入院しました。治療後のリハビリでは特に松葉杖を使うように指示はありませんでした。しかし、骨折した方の足で歩いた時、痛みを感じたので松葉杖を使ってみました。

骨折治療後の歩行訓練について

アルミ製松葉杖の写真

一般的に足や 骨盤楽天 を骨折すると、歩くことができません。でも、骨折箇所がある程度回復すると、正常な足と松葉杖を使えば歩くことができます。医師の指示に従って、松葉杖を1本または2本使って歩行訓練をすることになります。

私の骨盤骨折の場合は、松葉杖を使うように指示はありませんでした。退院したら、どうしてもやらなければならない事がいくつかありました。

退院後、2〜3日間少し無理して、電気柵の下の草削りや日本ミツバチの巣箱設置などをしました。それらがたたったのか、腰の辺りが退院時よりもかなり痛くなってきました。

特に、骨盤の右側の骨折箇所辺りが痛んできたのです。これはまずいと思い、自分の判断で、松葉杖を使うことにしました。

医師から「骨折箇所が痛くなる事をしてはいけない」と言われていたからです。松葉杖は、いつも母が使っていましたので手元にありました。

松葉杖の調節方法

まず、松葉杖の全長を調節します。松葉杖を身体の横に垂直に置いてみて、脇の下より約数センチメートル短くなるようにします。

実際に使う場合は、いつも杖を垂直状態で使うわけではないので、脇の下にかなり余裕ができるのが普通です。

松葉杖の手で握る部分の上下位置の調節は、松葉杖を脇の下に付けた時、肘が約30度曲がるようにします。松葉杖は脇の下で体重を支えるのではありません。あくまでも手で体重を支えるようにします。

松葉杖の使い方(特に1本松葉杖の場合)

松葉杖を2本使う場合は、あまり問題はありません。しかし、1本だけ使う場合は、間違った使い方をされている場合がありますので、注意が必要です。

1本だけ使う場合の間違った松葉杖の使い方

間違った松葉杖の使い方

松葉杖を初めて使う場合、普通に考えると、怪我をした使えない足側の手で松葉杖を持って歩けば良いように思えます。しかし、実際にやってみるとわかりますが、うまく歩くことはできないはずです。

下手をすると、松葉杖が滑った時、怪我をした足に体重が全部掛かってしまうことがあります。これは、正常な足を前に出す時、杖側にほぼ全体重が掛かり、その時、怪我をした足は杖のそばにあり、とても不安定な状態になるからです。

このイラストはネット上で見つけたフリーの素材です。ネット上のイラストではこのようなものが多いようです。つまり、松葉杖を実際に使ったことのない人が、たぶん使い方はこうだろうと想像で描いているからです。

もし、このイラストのように、片足が全く使えないのなら、うまく歩くのは不可能に近いです。杖だけを支点にして正常な足を前に出すのはまず無理です。この場合は、下記のように松葉杖を2本使うのが正しい方法です。

1本だけ使う場合の正しい松葉杖の使い方

正しい松葉杖の使い方

1本松葉杖の場合の松葉杖の正しい使い方は、怪我をした足とは逆の側の手で松葉杖を持ちます。そしてまず、正常な足に全体重を掛けて、怪我をした足と松葉杖を同時に前に出すようにします。

次に主に松葉杖の方に体重を乗せるようにして、怪我をしていない正常な足を前に踏み出すのです。

このようにすると、もし、途中で松葉杖が滑ったとしても、身体の重心は正常な足側の上にあり、すぐに正常な足で態勢を立て直せるのです。また、この時、怪我をした足は杖から離れた位置にあり、身体全体の安定が良いのです。

この歩き方だと、怪我をした足にも少し体重が掛かる歩き方になります。つまり体重の1/3〜2/3程度は怪我をした足にも掛かります。そうすると、松葉杖を使わなくなった場合への移行がスムーズになります。

怪我をした足に全く体重を掛けられないのなら、松葉杖一本で歩くのは無理です。その場合は2本の松葉杖を使ってください。

松葉杖が2本の場合の使い方

松葉杖が2本の場合は、特に難しいことはありません。松葉杖だけに体重を掛けたり、正常な足に体重を掛けたりを交互に繰り返しながら歩いてください。