私の骨盤骨折とその治療体験記3(リハビリ)

私が経験した不慮の転落事故での骨盤骨折と入院、治療、リハビリの体験記録です。特に歩けるようになってからの筋力トレーニングの方法や苦労話などを書いています。同じように入院された方の参考になりましたら幸いです。

転落事故、入院、安静、治療の経過

2012年4月4日午前11時頃、高さ約4メートルからコンクリートの上に向かって、頭から真っ逆さまに落ちました。転落の外傷は、両手の甲と肘、左肩の後ろ、左足のすねだけでした。しかし、尻から着地した為に、骨盤を骨折して入院しました。

4月5日に、ヘリカルCTでの血管造影による血液の漏れ検査をしました。この結果、幸運なことに他の臓器や血管に何も損傷がないことが判明しました。

骨盤骨折の治療の輸液の点滴と痛み止めの服用は5〜6日間程度で終了しました。その後は治療薬は一切無く、安静だけが治療でした。

筋力トレーニング

主治医(外科医)から言われていた事は「骨折箇所が痛くなければ、何をしても良い」とのことでした。「寝ているばかりではなく、筋力を付ける為に、様々な運動をしなさい」とも言われていました。

私は、主治医の言いつけを守り、足首を曲げる運動や足先を上げる運動や足を立て膝にして広げたり狭めたりする運動等をできる範囲で毎日やっていました。上半身は入院して1週間後ぐらいから、 ブルワーカー楽天 X5を家から持って来てもらって、これを使って毎日筋力トレーニングをしていました。

初めての歩行

入院当初の予定では、ベッドでの安静期間が6〜8週間とのことでしたが、入院して26日目(3週と5日目)の4月29日に、初めて歩いてトイレに行きました。その2〜3日前からそっと立つことができるのは確認していました。かなり早い回復です。

このことは、主治医の言う事を無視した訳ではありません。主治医から言われていた「骨折箇所が痛くなければ、何をしても良い」とのことを忠実に実行しただけです。5月2日には正式に主治医から歩いてトイレに行っても良いとの許可が出ました。

歩いてトイレに行けるということは、入院生活が劇的に快適になったのは言うまでもありません。差し込み便器や尿瓶(しびん)を使う必要がありません。排便や排尿に掛かっていた時間やその苦しさから開放されました。

歩行訓練と階段の登り降り

初めて歩いた4日後、つまり5月3日には、初めて病室を出て階段の登り降りもできるようになりました。まずは、3階からその屋上(4階)に上がってみました。屋上での歩行は、やっと自由の身になった喜びをかみしめることができました。早速、大きな声で「白帝城」と「常磐子を抱くの図に題す」の詩吟を吟じてみました。

5月4日からは、1階から4階(屋上)までを一日に何回も往復したり、詩吟をしたり、病院の中を散歩したりしました。食事も談話室で食べたりしました。

骨折治癒の確認のヘリカルCT検査

ゴールデンウィークの休日中でできなかった、ヘリカルCTの検査を5月1日にしました。その結果は「骨折箇所は治癒しているようで、もう骨盤の骨折は確認できない」との事でした。しかし、整形外科の医師による確認が必要との事でした。

この病院の整形外科医は週に1回しか診察が無いので、次の診察はゴールデンウィーク開けの5月7日(月曜日)でした。この日の夜に退院が可能との診断がありました。

退院

5月8日朝に主治医の回診があり、その日に退院と決まり、午前中に退院しました。4月4日に入院してから33日後でした。退院後の次の通院は約1ヶ月後です。

退院後のリハビリと経過

退院したら、どうしてもやらなければならない事がいくつかあり、2〜3日間少し無理して、電気柵の下の草削りや日本ミツバチの巣箱設置などをしました。それらがたたったのか、腰の辺りが退院時よりもかなり痛くなってきました。

せっかく付いた骨が取れたのかと思われるような痛みもありました。その後、3日間程は完全安静にしました。その後は、痛くない程度に動くことにしました。

すると、徐々にできる事が多くなり、身体が次第に回復していくのがわかるようになりました。退院後10日程度で、日中の約半分の時間は起きて生活することが可能になりました。しかし、転落の時の「打ち身」と「捻挫」の痛みと、恥骨付近の痛みはなかなか治りませんでした。

恥骨や骨折箇所の痛みに注意

骨盤骨折の場合は、恥骨や骨折箇所の痛みがある場合は、あまり歩いてはいけません。私はこれを知らずに歩いた為、せっかく付いた骨折箇所に痛みが出るようになりました。

骨盤というのは仙骨と寛骨の間と恥骨の部分が軟骨でできていて、少し動くことができるようになっています。だから、歩くと骨盤の骨折箇所や恥骨部分に無理が掛かります。特に、恥骨部分が痛い場合は、骨盤の靭帯部分や軟骨が治癒していない証拠ではないかと思います。

私の場合は、恥骨離開(恥骨結合離開)があるので、横を向いて寝ると、恥骨部分が少し狭まります。この為、横を向いて寝ると少し痛みがありますが、恥骨離開の治療に効果がありそうです。

恥骨離開の治療には、骨盤を締め付けるベルトを使用するのが良いとの医師の判断で、腰痛ベルトに似た骨盤ベルトを使用しました。

腹横筋を鍛えて腰痛予防

NHKのためしてガッテンで放送していましたが、腹筋の腹横筋を鍛えると、腰痛予防に効果的とのことです。骨盤骨折にも良いと考えて腹筋運動もやってみました。

一般的に腹筋と呼んでいるのは、「腹直筋」のことです。腰痛予防に効果があるのはその奥にある「腹横筋」です。これは、おへそを引っ込める運動で鍛えることができます。いわゆるインナーマッスルと呼ばれる筋肉です。

おへそを引っ込める運動をすると、次第に腹横筋が強く太くなっていきます。そして、この腹横筋はコルセットの役割をするのです。この腹横筋を鍛えると、姿勢が安定して、腰痛の予防や改善になるとのことです。私の骨盤骨折ではコルセットをしなかったので、腹横筋を鍛えるのは効果的だと思いました。

歩いたり、運動したりする時には、筋肉が少ないと体重全部が骨にかかってきます。腹横筋などの筋肉を鍛えておくと、体重が骨以外の筋肉などに分散されて、骨への負担を減らすことができます。

コルセットや腰痛ベルトを使う

コルセットや腰痛ベルトや骨盤ベルトを使用すると、骨盤や背骨への負担を減らすことができます。安静にする必要があるのに、どうしても動かなければならない場合には効果的です。私は、松葉杖でトイレに行く時に、腰痛ベルトを使いました。