白内障(白内症)の治療方法

父は2009年3月3日から7日にかけて白内障(白内症)の治療(水晶体を取って眼内レンズに入れ替える手術)をしました。このページは父の手術体験を通して白内障について記したものです

白内障(白内症)とは

白内障(白内症、しろそこひ)とは一言でいうと、目の中の 水晶体楽天 (レンズ)が濁って物が見にくくなって視力が低下する眼の病気のことです。よく似た名前の病気に緑内障(緑内症、あおそこひ)がありますが、全く別の病気です。

眼球の構造と白内障(白内症)の原因

眼球の構造図眼球の構造は右の図のようになっています。眼球の一番前に角膜があります。黒目の部分です。その後ろに虹彩と呼ばれる瞳があります。日本人では黒目の中の茶色の部分です。

その後ろにカメラではレンズに相当する透明な水晶体があります。白内障では水晶体が濁ったり曇ったりして、透明ではなくなってくるのです。

白内障の症状

白内障の予防

眼の病気は栄養バランスが大切なのを実感

白内障に限らず眼の病気は栄養がとても大切です。私は45才頃に妻の入院で、食生活が乱れた時期がありました。ちょうどこの時、視力が突然落ちて、眼科にかかると「老眼の始まりです」と言われました。

しかし、妻が退院してバランスの良い食事になると、視力はすぐに元に戻りました。今は、もう還暦が来るというのに、まだ老眼にはなっていません。遠くも近くも眼鏡なしで見えます。眼科医に「老眼の始まりです」と言われたのは眼科医の間違いだったことになります。

白内障の治療方法

白内障が進行してしまって水晶体が濁ってしまうと、普通は元の通りに回復することはありません。このような場合は手術で視力を回復するしかありません。白内障の手術は今では日常茶飯事となり、手術の成功率はほぼ100%です。また1992年から眼内レンズの挿入が保険適用になりました。

白内障がまだあまり進んでいない段階では、点眼薬や内服薬による進行の予防を行なうことがあります。

白内障の進行を遅らせる治療薬

白内障の手術方法

白内障の手術は水晶体を取り除き、人工の水晶体(眼内レンズ)を移植する手術を行ないます。 網膜や視神経、角膜などの他の部分に問題がなければ、視力の回復が期待できます。

最近は手術方法が進歩して、超音波水晶体乳化吸引装置を使い、折りたたみ式の眼内レンズを挿入する小切開手術となりました。手術は局所麻酔でほとんど痛みは感じないようです。手術時間は30分程度でした。場合によっては入院も必要ありません。

白内障の手術前後の治療薬

白内障の手術後の注意と日常生活

手術の後、眼の状態が安定するには数週間はかかります。手術後しばらくは点眼と定期的な診察が必要となります。

父の白内障の経過

父(大正5年生まれ、2009年3月現在93才)は若い頃から近眼の傾向があり、右側の視力が元々悪かったようです。老年になってから、左目に網膜黄斑変性症も発症しました。

60才を過ぎてから自動車の免許を取り87才頃まで運転していました。運転能力には問題ないのですが、視力が落ちてきたので自動車の運転免許を返納しました。眼科医に行こうとしないのでわかりませんが、その頃にはかなり白内障が進行していたものと思われます。

92才頃から、目がよく見えないので自転車に乗るのも苦労するようになり、自転車の運転をやめました。手術前の半年程は道を歩くのも困る程、視力が悪くなったようでした。食事の時、テーブルの上の食品を箸でつかむことがなかなかできずに、苦労しているのをよく見ました。

「目が良くなるはずがないから眼科には行かない」と言っていた父も、ようやく諦めて眼科にかかることを承知してくれました。

今考えてみると、父は毎日田畑に出て仕事をすることが多く、サングラスや眼鏡等をしていないので、紫外線の影響がとても大きいと思います。また、80才以降では、偏食ばかりして、米や味噌汁や果物が嫌いでほとんど食べませんでした。中年にはラーメンばかり食べていた時期もありました。晩年はパン食ばかりです。これらが白内障に良くないことは明白だと思います。

父の白内障手術の体験

2009年3月3日、入院
 父は93才になるまで一度も入院したことがありません。今回が初めての入院となりました。今まで大病も持病もなく健康そのものでした。午前10時過ぎに、倉敷市の川崎医大病院に入院しました。


2008年3月4日、右目の白内障手術
 手術の約2時間前から手術の為の点眼と点滴が始まりました。

午後5時の手術予定が、午後4時20分からの手術となりました。今日は右の目の白内障の手術です。手術時間は病室を出てから1時間程度で病室に帰ってきました。


2008年3月5日
 朝早く眼帯を取りました。夕方に見舞いに行くと、よく見えるようになったと喜んでいました。A4の紙に書かれた、明日の手術予定の注意事項を読ませてみると、裸眼でちゃんと読んでみせました。

手術の時の様子を聞きましたが、ほとんど痛みはなかったようです。眼科医はやりにくかったのか、顔や頭を頻繁に助手に動かすように指示したようです。


2008年3月6日、左目の白内障手術
 午後3時から左目の白内障手術です。約1時間で無事に終了しました。


2008年3月7日
 昼前に眼帯を取って退院しました。かなりよく見えるようになったようです。左目は元々悪いのであまり回復しなかったようですが、右目は劇的に良くなりました。視力は0.2〜0.5です。