地上デジタル放送のチャンネル(物理チャンネルとリモコン番号)

地上デジタル放送は、アナログ放送と違って、放送される物理的な周波数を表す物理チャンネルと、リモコンのチャンネル番号が別になっています。一般のユーザーにとっては物理チャンネルはどうでもよいのですが、アンテナを設置する業者にとってはこれを知っておかなければなりません。

地デジの物理チャンネルとリモコンの番号

UHF八木アンテナの写真

地デジの 物理チャンネル楽天 とは、実際に送信されているUHFの周波数に応じたチャンネル番号(チャンネル13〜62)のことです。また、リモコンの番号とは、地デジのチャンネルを設定する時に自動的に割り当てられるチャンネルの番号です。

一般のユーザーにとっては物理チャンネルはどうでもよいのですが、アンテナを設置する業者にとってはこれを知っておかなければなりません。

例として、次に岡山県の代表的な金甲山送信所の場合の物理チャンネルとリモコン番号を示しています。

岡山の送信所の物理チャンネルとリモコンの番号(金甲山、送信電力2kW)

NHK(総合)
リモコン番号---1、物理チャンネル---32、(アナログは5ch)
NHK(教育)
リモコン番号---2、物理チャンネル---45、(アナログは3ch)
西日本放送
リモコン番号---4、物理チャンネル---20、(アナログは9ch)
瀬戸内海放送
リモコン番号---5、物理チャンネル---30、(アナログは25ch)
山陽放送
リモコン番号---6、物理チャンネル---21、(アナログは11ch)
テレビせとうち
リモコン番号---7、物理チャンネル---18、(アナログは23ch)
テレビ岡山
リモコン番号---8、物理チャンネル---27、(アナログは35ch)

同じ送信所からの電波でもチャンネルによって映らないことがあります

放送の電波というものはチャンネルによって当然周波数が違います。送信アンテナはどのチャンネルもほぼ同じ位置から放送されていますが、放送局によって別々の送信アンテナから放送されている事が多いのです。

だから、普通にうまく受信できていても受信するチャンネルによって電波の強さが個々に違っているのが当たり前なのです。

地上デジタル放送をうまく受信する信号強度は35dB〜90dB[μV]の範囲です。もし、電波が弱くなってきて35dBより弱くなるとそのチャンネルだけが受信できなくなります。

デジタル放送というものは、電波の強さがある範囲内であれば画面に全く差がなく見られるのでちょっとした電波の強さの変動で画面が映らなくなることがあります。

また、次のようにデジタル特有の信号の品質によっても、うまく受信できないことがありますので注意が必要です。

地上デジタル放送の受信には信号品質(BERとMER)も重要です

地上デジタル放送を良好に受信するには、前記のように信号強度も大切なことですが、デジタル信号の場合は、信号品質(BERとMER)も重要な事柄です。

BERとは(ビット誤り率)Bit Error Rateの略

放送局から送信されたテレビのデジタル信号が電波の伝搬中にノイズ等の影響を受けずにどれだけ正確に受信できたかを示すものです。BERが2.00E-4(2.00×10-4)以下であれば受信可能です。

MERとは(変調誤差比)Modulation Error Ratioの略

放送局から送信されたデジタル変調の振幅や位相と、実際受信した振幅や位相の誤差の比を表したものです。MERが25dB以上ならば受信が良好となる目安です。