BS、CSデジタル放送の周波数について

BSデジタル放送は、2000年12月に開始され、2002年に東経110度のBSと同じ位置にCS衛星が上げられ、CSデジタル放送が開始されました。この放送の周波数とテレビのアンテナ端子のIF周波数の関係がどのようになっているのか解説します。

BS、CS放送の周波数

BS室内受信用金具につけたBSアンテナの写真BSやCSの衛星放送は12GHz帯の周波数で放送されています。この周波数はとても高い周波数なので、取り扱いが難しいものです。電子レンジや無線LANの周波数が2.4GHz帯ですから、この約5倍の周波数です。この電波を同軸ケーブルに通すと非常に減衰が大きく、長距離の伝送ができません。

この為、BSやCSの パラボラアンテナ楽天 はBSやCSの電波を受信したら、すぐに周波数を低い周波数(約1/6〜1/11)に変換しています。この役目をするのが、パラボラアンテナの焦点付近に付いている周波数コンバーターと呼ばれるものです。

これを一般的にBS/CSコンバーターと呼んでいます。LNB(Low Noise Block)と呼ぶ場合もあります。このコンバーターには電源が必要で、通常は+15Vの電源が使われています。

この写真は、BS/CSパラボラアンテナを自作の室内用の金具に取り付けたものです。このパラボラの上にあるのがBS/CSコンバーターです。ここで12GHz帯の周波数を約1,000〜2,100MHzの周波数に変換しています。

初期のBSアンテナはBS-15チャンネルまでしか対応していませんでしたが、BS-17〜BS-23チャンネルや110度CSが受信できるようです。粗悪な製品でない限り、CSの最高周波数までは無理かも知れませんが、ほぼ受信できています。

BSデジタルの放送周波数とIF周波数

上記のようにBSコンバーターから出力される周波数は、受信した周波数より約1/10低い周波数になります。この周波数の変換には局部発振周波数の信号と受信電波とを混合して、その差の周波数の電波を取り出しています。

この局部発振周波数は受信周波数より低くて、通常は10.678 GHzになっています。製品毎に決まっていて変更はできません。

BSデジタルの放送周波数
11.71398〜12.16294 GHz (BS-1〜BS-23 の奇数の12チャンネル、右旋円偏波)
BSデジタル放送のIF周波数
1035.98〜1484.94 MHz

東経110度CSデジタルの放送周波数とIF周波数

CSの場合は、CSコンバーターから出力される周波数は、受信した周波数より約1/7低い周波数になります。この周波数の変換には局部発振周波数の信号と受信電波とを混合して、その差の周波数の電波を取り出しています。

この局部発振周波数は受信周波数より低くて、通常は10.678 GHzになっています。製品毎に決まっていて変更はできません。

CS110度デジタルの放送周波数
12.27375〜12.74825 GHz (ND-2〜ND-24 の偶数の12チャンネル、右旋円偏波)
CS110度デジタル放送のIF周波数
1595.75〜2070.25 MHz

デジタル放送受信機器が対応しなければならない周波数

地上デジタル放送の周波数は現在、470〜770MHzです。将来は470〜710MHzとなっています。BS放送は約1,500MHzまで対応しなければなりません。

110度CSの場合は、BSに比べて、IF周波数が少し高くなっていることに注意してください。110度CSまで扱うには、混合器や分配器やブースターが約2,100MHzまで対応になっている必要があります。